小説型ネーム思案。

漫画の小ネタ。

心のどこかにぽっかりと空間が開いた。
今までそこが満たされていたのかは無くなって見て気付いた。そうだあいつが俺の心にいたんだ…
そんなことに気付いた自分は今はとても平凡でむしろその平凡を望んでいた筈だった。それがどうだろう今は欲してしまっている。

本当につらかったんだ。俺の一言で世界が滅びるんだぜ？そんなこと望む奴がいるはずがない。
でもあいつの憂鬱のおかげで俺がたどり着くことのない楽しさに出会えた。
それゃあ命がかかることもあったよ、でも今考えると、けして最低な人生だったと思わない。だいたいお前が嬉しそうな顔している時は俺だって嬉しかった。口ではやれやれだの言ってたよ、でも今なら言えるぜ？ありゃ照れ隠しだったんじゃないかってな。
できることならあの頃に戻って言ってやりたい。お前もあいつ以上に楽しめよ！そうすればお前の人生はもっと楽しくなれるんだって…

ハハッ…かっこわるいな俺。まだ大人になりきれていないのか？

あの頃俺は悲劇のヒロインを演じいかにも被害者面してなんで俺なんだとかいいわけかましてたんだろな…

やっぱりお前はすごいよ。お前がいてよかった。

だから今お前に言っておきたいんだ。

「ありがとう、ハルヒ。」

彼は一言書き、部屋を後にした。